巻き爪のセルフケアで失敗する人の共通点。やってはいけない手当てと、先にやること
巻き爪専門治療院ドクタリスト札幌大通り・福岡天神:2008年開院・15年以上・延べ約30万症例以上自分でなんとかしようとして、かえって痛みが増した。そういう相談を受けることがあります。手当ての内容そのものより、順番と力加減でつまずいているケースが多いのです。
結論だけ先に
失敗の入口はほぼ決まっています。痛いところを短く切り込む、一度に強く持ち上げる、爪の表面を整えないまま何かを貼る。この3つです。逆に、先にやるべきことは地味で、爪の長さと表面を整えることだけです。
やってはいけない手当てを避けたうえで、何から始めるかを決めたい方へ。当店のセルフケアセットの内容をまとめています。
セルフケアセットの内容を見るやってはいけない手当て、5つ
順に見ていきます。心当たりがあるものから直してください。
1. 食い込んでいる部分を短く切り込む
一番多い失敗です。痛みの原因が「爪の角」に見えるので、そこを深く切りたくなります。実際に切ると一時的に楽になります。だからこそ繰り返してしまう。
製薬会社の患者向け解説では、爪を短く切りこむような手当てを長く続けると、症状はよりつらく、治りにくくなると注意が出ています。切った角のぶん、次に伸びてくる爪が皮膚の中に入りやすくなるためです。
爪は四角く切って、角を少しだけ整える。これが基本形です。角は残します。いわゆる深爪の状態を作らないこと、と言い換えてもいいかもしれません。
2. 一度に強く持ち上げようとする
早く変えたいので、力を入れたくなります。でも爪は数か月単位で伸びるものです。1日で形が変わることはありません。
皮膚科の解説にある方法は、かなり穏やかです。爪の端の前面を指で支えて持ち上げながら、痛みのある側の皮膚を指の腹でやさしく押し下げていく。「愛護的に」という言葉が使われています。強く引っ張るのとは別の動作です。
3. とがったものを爪と皮膚の間に差し込む
コットンを詰める方法を紹介している記事は多く、有効な手当ての一つです。ただし、つまようじなどで押し込むと皮膚を傷つけます。ここは実際に注意書きを出している医療機関があります。
傷ができると、そこから炎症が始まります。痛みを取りにいったのに炎症を作る、という一番避けたい展開です。
4. 爪の表面を整えないまま、何かを貼る
これは市販のグッズを使う方に多いつまずきです。爪の表面には皮脂と汚れがあります。そのまま貼ると、翌日には浮いてきます。数日で剥がれてしまった、という話はほぼこれが原因です。
医療機関の解説にも、外来で接着剤を使う場合でも相手が爪なので時間がたつと接着が弱くなることがある、という記述があります。プロが施術しても弱くなるものです。下地を整えていなければ、もっと早く外れます。
5. 痛いのを我慢して続ける
「痛いけど効いている証拠」ではありません。痛みが増しているなら、その手当ては今の状態に合っていないというサインです。いったん外して状態を見てください。
では、先に何をやるのか
順番があります。ここを飛ばすと、あとの工程がうまくいきません。
手順1:長さを整える
白い部分が1〜2mm残る長さに切ります。角は落としません。爪切りで一気に切らず、少しずつ切るほうが割れにくいです。
手順2:端をなめらかにする
切った端はやすりで整えます。ここが尖っていると、歩くたびに皮膚に当たります。爪切りとやすりは役割が違うので、両方使ってください。
手順3:表面を整える
ここが飛ばされがちな工程です。表面のつやを軽く落として、皮脂を取ります。何かを貼るなら、この下地作りで持ちが変わります。
専門院の施術の流れを公開しているところを見ると、爪の長さを整える、端をなめらかにする、表面を整える、という工程が装着の前に入っています。院でも同じ順番です。
手順4:状態に合った方法を選ぶ
ここまでやってから、コットンを挟むのか、テープで皮膚を引くのか、プレートを貼るのかを決めます。順番が逆になっている方が多いのです。
コットンとテーピング、どちらを選ぶか
両方とも公開情報の多い手当てです。狙いが違います。
| 手当て | 狙い | 注意 |
|---|---|---|
| コットンを挟む | 爪の端が皮膚に当たらないよう物理的に間を作る | 詰め込みすぎない。とがったもので押し込まない |
| テープで引く | 伸縮性テープで皮膚のほうを引いて、当たる面を逃がす | 巻きすぎると血流を妨げる。毎日貼り替える |
ある看護師の方が書いたコラムでは、コットンとテーピングを組み合わせると両方の狙いを活かせるとされていました。どちらか一方に決める必要はありません。
ただし、どちらも「当たらないようにする」手当てです。爪の形そのものに働きかけるものではないので、痛みが引いたあとに何もしないと、また同じところに戻ります。
※ 爪の形に働きかける道具の具体的な内容、手順の冊子・動画マニュアルについては、セルフケアセットの案内ページをご覧ください。
爪の形に働きかけたいなら
矯正プレートを爪の表面に貼る方法があります。院で行われている方式のひとつで、専用の接着剤で固定します。
自宅でやる場合に必要なのは、道具がそろっていることと、貼り替えの周期が続くことです。単品で買うと消耗品が足りなくなり、途中で止まります。ここが自宅ケアで一番多い挫折の理由です。
当店で扱っているセットには、矯正プレート、専用接着剤、専用ショット、やすり、施術スティック、簡易グラインダーまで一式が入っています。3ステップの手順を冊子と動画マニュアルで確認しながら進められます。20回ぶんのコースは、1回あたり790円(税込869円)です。
一般医療機器として届出済み(届出番号 11B1X10025125601)の製品です。効果には個人差があります。通院と併用しても問題ありません。
よくある質問
爪を切るのは自分でやっていいのですか
はい。爪切りの行為は医療行為から除外されています(平成17年の厚生労働省見解)。ただし、切り方を間違えると悪化させることがあるので、上に書いた「角を残す」を守ってください。
お風呂上がりにやるほうがいいですか
爪がやわらかくなっているので、長さを整える作業はやりやすいです。ただし、何かを貼る作業は水分が残っていると持ちが悪くなります。表面を整えて乾かしてから貼ってください。
片方の足だけ痛いのですが、両方ケアすべきですか
痛みが出ていない側も、形が同じように巻いていることは珍しくありません。ただ、まず痛いほうから始めるのが現実的です。無理に一度に広げなくていいと思います。
次にやること
今日やるのは1つだけで十分です。爪の長さを見て、角を切り落としていないか確認する。それだけです。
そのうえで、赤み、膿、盛り上がった組織のどれかがあるなら、セルフケアはいったん止めてください。判断の目安は陥入爪との違いと受診したほうがいいサインに書いています。費用の見積もりを先に知りたい方は終わるまでの総額で考える費用の話を参照してください。
手順の冊子と動画マニュアルが付いたセットをご用意しています。
巻き爪セルフケアセットを見る当店で扱っているもの
・巻き爪専門院公式 爪やすり 3本入り:切りすぎを避けて長さを整えるための道具。削り方マニュアル付き
・自分で巻き爪矯正セルフケアセット 10回用(1指)定期コース:手順を冊子と動画で確認しながら進めたい方に
・商品一覧:接着剤やプレートの買い足しはこちら
当店が扱う矯正プレートは一般医療機器(届出番号 11B1X10025125601)です。巻き爪専門治療院ドクタリスト(札幌大通り・福岡天神)監修。効果には個人差があります。痛みが強い場合、赤み・膿・盛り上がった組織がある場合は医療機関にご相談ください。
この記事の著者・監修
巻き爪専門治療院ドクタリスト札幌大通り・福岡天神:2008年開院・15年以上・延べ約30万症例以上
来院された方の爪を見ていると、爪そのものより、切りすぎた跡や貼り方のずれが引き金になっている例が少なくありません。
巻き爪北海道 札幌大通り本院(北海道札幌市/011-252-3200)と巻き爪福岡 天神治療院(福岡県福岡市/092-737-2066)で巻き爪のケアに携わってきた知見をもとに、当店のセルフケア用品の企画と監修を行っています。本文であげた他院の金額や回数、公開データは、各院や公的機関が出している情報の引用です。医療行為の可否や治療方針の判断は、医療機関にご相談ください。効果には個人差があります。
当店が扱う矯正プレートは一般医療機器(届出番号 11B1X10025125601)です。
運営会社・監修元・両院の所在地・製品の医療機器区分については監修者・運営者情報にまとめています。